市民版!玉川上水サミット宣言

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2012年秋に開催した「市民版! 玉川上水サミット」シンポジウムで採択された「市民版! 玉川上水サミット宣言」は以下のとおりです。
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市民版!玉川上水サミット宣言

1653年、江戸の水不足解消のために開削された玉川上水は、羽村から四谷まで43kmにわたってつながる水の道です。360年に及ぶ玉川上水の歴史は、先人たちの知恵や苦労を知り、受け継いでいくことの大切さを教えてくれます。玉川上水は、1999年、歴史的遺産と併せてその良好な自然を保護することが必要な区域として、東京都の歴史環境保全地域に指定され、2003年には、国の史跡に指定されました。

多摩川の水を江戸市中に運ぶ導水路としての役割は1965年に終えましたが、現在、玉川上水は、その両岸に豊かな植生を育み、東京に残された数少ない緑の オアシスとして、多くの市民に愛されています。玉川上水の両岸の緑道は、春には新緑で人々の目を楽しませ、夏には涼しい木陰となり、秋の紅葉、冬の雪景色 と、四季折々に市民の心を和ませます。

東京に残されたグリーンベルトとしての玉川上水は、周辺にわずかに残された雑木林などの緑地と相まって、昆虫や鳥などの生物にとっても、貴重な休息や生活の場となっています。春、木々の芽ぶきと共に目を覚ます小さな芋虫や、初夏に南方から飛来する渡り鳥のキビタキやセンダイムシクイ、夏の夕暮れ時にカナカナと鳴くヒグラシなど、玉川上水と周囲の雑木林にみられる生きものは、私たち同様、緑のなかで休み、生かされています。

緑の中で生きる昆虫などの生きものは、子どもたちにとって大切な友達であり、子どもたちは、緑のなかでのびのびと体を動かし、心を躍らせます。玉川上水と周辺の緑地は、子どもたちにとって、日常的に自然と触れ合える貴重な学びの場であり、のびやかで豊かな心を育む場でもあります。

このように、私たちと他の生きものにとって大切な玉川上水と雑木林などの周辺の緑地は、残念なことに、常に喪失の危機にさらされています。道路整備や宅地化などのために、畑や雑木林など、都内に残された貴重な緑地は年々減少しています。

未来の子どもたちのため、そして私たち自身と他の生きものたちが健全に暮らしていくために、貴重な緑地をこれ以上減らさないでほしい、と私たちは強く願います。将来に残すべき大切な宝物として、玉川上水と周辺の緑地は、可能な限り、今のままの緑豊かな姿で、受け継いでいきたいと思います。そのために、私たち市民は、玉川上水と周辺の緑地の価値を多くの人に伝え、所管する関係機関に働きかけながら、次の世代に残すよう努力することを宣言します。

2012.9.29 市民版!玉川上水サミット「玉川上水どう守る? 私たちと玉川上水」にて
みどりのつながり市民会議

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〈参考〉小平市が玉川上水中流域の7区市(上流から立川市・小平市・小金井市・西東京市・武蔵野市・三鷹市・杉並区)を呼んで開催した玉川上水サミットと宣言はこちらのページ

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