玉川上水ミニ観察会2023年3月11日(土)

3月11日(土)
参加者:水口、尾川、若林ほか5名

用意してくださった植物をながらのお話

ホトケノザ
・茎の断面が四角形(シソ科、アカネ科)
・春の七草のホトケノザはコオニタビラコ(キク科、田の畦など湿ったところに生える。タビラコは田平子)
・ホトケノザ(シソ科)の蕾の様な小さな点は咲かない花(閉鎖花。自分の雄しべの花粉を自分の雌しべに付ける。ほとんどのスミレ類とミゾソバ、フタリシズカ、センボンヤリなど))
・上弁に毛。唇弁

葉の付き方
対生、互生、輪生(3枚以上が同じところから出る)。ミズキ(互生)とクマノミズキ(対生)は、葉の出方で見分けられる

花は咲きますか?という質問について
・植物は花が咲くか咲かないかでまず分ける。コケ、シダなどが咲かないグループ。
・質問するなら、「どんな花ですか?」
・イチョウは雌雄異株。オスもメスも花は咲く。雄花は花粉を出したら落ちる。雌花は落ちないので、なかなか観察できない。
・ 花はなぜ咲く?
・匂いを出して虫を誘う虫媒花。風に花粉を運んでもらう風媒花。動物媒花にメジロやヒヨドリなどに花粉を運んでもらうツバキの花(鳥媒花)や、小笠
原にはオオコウモリが媒介するタコノキ、バナナなどもある。

コブシとハクモクレン
・コブシは花弁が6、モクレンは9枚。
・コブシの赤い実は辛い。辛夷と書く。
・モクレン科は雄しべが螺旋状に並んでいる(顕花植物の中で原始的)。

・オランダミナミグサ(ナデシコ科で茎は四角くない)
・ナズナ(ぺんぺん草。上の方の葉と花を茹でると春の味)
・サクラ(花の中に雌しべと雄しべがある両性花で雌雄同株)
・両性花←→単性花(ウリ科はほとんど)

観察した植物
左岸
・ハナニラ
・シュンラン(シンビジューム。小平市には株数が多い)
・ウグイスカグラ(ピンクの花。徒長枝には茎を巻く鍔のような葉が出る)
・タチツボスミレ(紫色の花)
・アマナ(白い花。絶滅危惧種。球根は甘い)
・スイカズラ(葉が巻いて冬の寒さに耐える。忍冬。1日目は白い花が、二日目には黄色くなる。花を酒に漬けるとよい)
・ヒメカンスゲ(花。下の花が雌花)
・アオキ(ツボミ)
・ヒガンバナ(葉)
・ゴンズイ(幹の模様でわかる)
・体育館横の林の部分、木が何本も伐採されており、法面が崩れるのではと心配。
・カンゾウ(高木伐採で明るくなったので増えると思われる。草原性で小金井に多い。小金井にはクズも多い。外来種のボタンクサギの根がどんどん増えている)
・ヤツデ(両性花だが、下の方の花序は雄花がつく)
・アオキ(アオキミタマバエが入った実は赤くならない。中で幼虫が実を食べて大きくなるので、鳥に食べられないように実が目立たないようにする(カマキリとハリガネムシの話))
・ヤツデ(両性花だが、下の方の花序に雄花だけ咲く)
・イヌシデ

右岸
・オリーブ(モクセイ科。対生。実は楕円形。キンモクセイは中国からオスの木しか来ていない。ウスギモクセイは実を付ける。タバコのPEACEの箱は、鳩がオリーブの枝をくわえた図案)
・ヤマブキ
・タチツボスミレ
・ヤマコウバシ
・スノーフレーク(園芸種)
・イヌシデ
・アセビ(下向きにたくさんの白い花)
・ヒメリュウキンカ(園芸種、乾燥地でも生える)
・ニホンズイセン(日本と付くが、地中海沿岸原産。中が白いものは園芸種)

動物
・シジュウカラ
・ヒヨドリ
・ヨコヅナサシガメ
・キタキチョウなど黄色いチョウ