参加者:尾川、杉山、松山、水口、若林、ほか3名 遠くに出かけなくても、身近なところでも調べてみるとおもしろいことがある。 萼(ガク)と苞(ホウ)の違い ◯ヤマボウシ 白いところはホウ。真ん中に緑色の花がたくさん集まっている。花の下にはガクがある。 ◯ドクダミ 花弁はなく、真ん中にオシベ、メシベがたくさんある。白い花弁状のものはホウ。 ◯ガクは、メシベ、オシベ、花弁の外側で花を守っている葉のような形をしたもの。 ◯広辞苑では花びらと花弁は同じものとなっているが、田中肇先生は花弁は専門用語だが、花びらは学術用語じゃない。ホウも花びらに含めていいんじゃないかとおっしゃっている。それに賛成。 ◯ガクとホウの違い ガクは一つの花を守っている。 ホウはたくさんの花を守っている。 ◯タンポポ 花弁一枚の花がたくさん集まり一つの花のように見える。花の下の沢山のガクの様に見えるのは総苞という。一枚一枚のホウは総苞片(そうほうへん)という。 ◯コスモス 外周の舌状花の花弁に付いているはずのオシベ、メシベは退化している。付いていてもタネはできない。中心部分の筒状花にタネができる。 ◯宿萼(しゅくがく) 花が終わっても残るガク。ナスやカキの宿萼はヘタと呼ばれる。ホオズキ、フウセンカズラの宿萼はくっついて風船状に。 ◯ケシの花のガクはすぐ落ちる。 ◯ナンテンの花びらは落ちやすい。 ◯ヤマユリの花弁は何枚? 花びらが6枚に見えるが、内側の幅広い3枚は花弁、外側の3枚はガク。花弁と花弁にそっくりのガクをひっくるめて花被(かひ)と呼ぶ。 観察した植物(左岸) ノウゼンカズラ(つるの先端でオレンジ色の花を咲かせる) ヒメヒオウギズイセン(園芸種が野生化) カクレミノ(単葉と3裂の葉がある。老木になると単葉のみになる傾向がある。ヤツデと同じ仲間) ノカンゾウ(一重。ヤブカンゾウは八重) オニユリ(黒いムカゴが付いている。花が咲いても種はできない。ムカゴで増える(クローン)。花弁が反り返る) ヒヨドリジョウゴ(葉は5裂で柔らかく毛がある) トウネズミモチ ヤマコウバシ(白い斑点のある青い実) オッタチカタバミ ヤツデ(葉は9裂1が多い(奇数)) ムクノキ 二ガナ(黄色い花) エゴノキ(番傘のろくろという部品はエゴノキに限る) ヒメヤブラン キンラン(先端に実がついていた。タネはホコリのように小さい) イヌザクラ(白っぽい幹肌。ウワミズザクラの幹は黒っぽい) ゴンズイ(奇数羽状複葉。先端に一枚葉がある(偶数羽状複葉の例としてはソラマメ)) 観察した動物(左岸) ニイニイゼミの抜けがら(全体から見ると減少。公園など手を入れすぎて土が乾燥。ニイニイゼミは水分が多い泥の中にいる。落ち葉が積もる湿った環境がいろんな動植物を生きやすくする) ハムシ(ガマズミにつくハムシがたくさん穴を開けている。成虫になっても幼虫の時と同じ木に戻ってくる) キジバト(一年中繁殖できる。親鳥(オスメスとも)が素嚢乳(ピジョンミルク)をつくるため)