玉川上水ミニ観察会報告

今年4月から毎月第一回開催している玉川上水ミニ観察会。

10時半に東鷹の橋に集合してお昼ごろまで、玉川上水の東鷹の橋〜久右衛門橋の区間の両岸を歩き、植物や昆虫を観察しています。案内は宮元伸也さん。

観察種一覧をまとめる報告ページを作成しましたので、こちらにアップしていきます。
https://midoritsunagari.wordpress.com/kansatsukai/

玉川上水ミニ観察会

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用水路の市議会請願可決

ご報告が遅くなりました!

 市が予定している新堀用水(胎内堀)保全事業について、工事の際に水を止めないでほしいという声が、事業に賛成する人からも反対する人からも聞こえてきました。そこで、「用水路の水を止めないよう求める会」が発足、5月22日、小平市議会に「胎内堀保全工事に当たり市内用水路への流水の維持を求める」請願を提出しました。

 提出までの準備期間は短かったものの、市議会全会派に請願や代替案等の資料について説明してまわり、請願提出後に全会派の賛同を得られました。議長提案を受けて、建設委員会への付託が省略されることとなり、6月5日(火)の6月市議会初日、請願は全会一致で可決されました。短期間でしたが、281筆の署名が集まりました。

 委員会での審査の機会が失われ、市議会で充分議論が尽くされないことは残念ですが、全議員が賛成した請願として、この請願の可決が具体的な中身を伴うものになるよう、会では見守り、働きかけを続けていくとしています。また、用水路の生態系を調べるいきもの調査や胎内堀の見学会なども企画しています。

(この報告は、「胎内堀工事続報 その2」として「玉川上水しんぶん」8号にはさみこみ配布しています)

用水路の水を止めないよう求める会のブログはこちら→ yosuiroikimono.wordpress.com

用水路への流水の維持を求める市議会への請願

これまでお知らせしてきたように、小平市は新堀用水胎内堀の「保全工事」にあたり、今年11月から3カ月間新堀用水の水を止める計画です。市内のほとんどの用水路は新堀用水から分水されており、新堀用水の水を止めると水が流れなくなります。

水の流れを止めないで工事することを求める声は多方面から上がり、用水路の水を止めないよう求める会が、5月22日胎内堀保全工事の際の市内用水路への流水の維持を求めて6月市議会に請願を出しました。

この請願は提出後に全会派の賛同を得られることとなり、議長提案を受けて、建設委員会への付託を行わず、6月5日(火)9:00からの6月市議会初日に可決となることになりました。ぜひ市議会の傍聴にお出かけください。この請願の可決が具体的な内容をともなうものになるよう、働きかけを続け、見守りたいと思います。

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4月20日、22日新堀用水(胎内堀)保全事業説明会報告

小平市は4月20日、22日に新堀用水(胎内堀)保全事業説明会を開催しました。

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工事箇所案内図(市HPより)

坑口を15m埋めて「復元壁」を貼る必要性?

 この工事は、①水を止める、②ライナープレート設置、③現在の胎内堀坑口を埋め立ててコルゲート管をつなぎ、坑口を15m下流へ移動、④新しい坑口にコンクリートの擁壁をつくり、FRPの復元壁を貼る、⑤新しい坑口から下流25mまでの北側法面をジオグリッド工法で補強する、という手順で進めるとのことです。

 市は胎内堀坑口は代表的な観光資源であり、後世の人に見せたい、復元壁によって「素掘りのトンネルの土の質感や自然的工法を再現出来る」と説明しました。この復元のあり方には、「歴史的な価値ある遺構ということだから見学用の階段とセットになっているのではないのか。工法の選定によっては陳腐化する」「必要な補強工事だけ行ってそれを展示するほうがよい」「坑口移動の理由が、現在の坑口を模したプラスチックの擬岩を貼るためなら、不要では」「復元をどう考えるのか。新しいニセモノを作るにすぎない」等、多くの反論が出ました。工事のあり方に疑問を感じます。

メンテナンスの心配も

 メンテナンスについての質問も出ました。「ライナープレートやコルゲート管は2〜2.7mmの軟鋼に亜鉛メッキを施すもので、腐食する危険があり、耐久性に問題がある。法面のジオグリッド工法は発生土をプラ袋に入れてつみ上げるもので、プラ袋が破れて壊れ、崩落する可能性がある」という指摘がありましたが、市は意見として承るという回答。市の報告には書かれていません。

水を止めないで工事できないか

 この工事で市内の用水路41kmの水が止まります。生態系への影響について市は「小生物への影響、塵芥物の影響、用水のやすらぎの喪失、風化による護岸への影響がある」と回答。生き物を「可能な限り」保護する活動を行うので、市民や市内環境団体にも協力してほしいと呼びかけています。

 6ヶ月水が止まり、「それまで生息していた生き物の多くが死滅」した新堀用水亀裂事故は平成 25 年(2013)でした(「※玉川上水しんぶん こだいら」8号の誤りを訂正します)。5年経っても生き物は戻っていないようです。市はこれまで市内用水路の生き物の実態調査を行っておらず、まずは実態把握が必要と思われます。説明会では、「生き物を保護するといっても、トンボの卵、カワニナ、ホタルの卵などは拾えない。生態系は全体が大切だ」という声が上がりました。

 「水を止めないで工事できないか」という声は何度も出ました。市は、現在の胎内掘に横穴を掘って中島町南公園内に導水し、公園の釜場から大型の水中ポンプ3台で汲み上げて下流に切りまわす方法で試算すると約3千万円になるため断念したと回答。残土の処理、工事中公園が使用できないなどの問題もあり、大がかりな仮設工事はしたくないとも言及しました。一方、用水路に堰をつくり、ため池状にできないかという質問には、沼さらいで止水をした際、一部地域で用水路にふねを沈めて水を溜める試験を行ったが乾燥してしまった。他の方法を含め、 工事までに検討を重ねると回答しています。

 水の流れを止めないで工事することを求める声は、工事自体には賛成という意見の人を含め、多方面から上がっています。平成27年度から28年度にかけて、市と市内環境団体との検討会が全4回行われており、参加者によると、工事自体については仕方ないという声が多数でしたが、工事に用水路の止水が必要だということが知らせられたのは、平成29年度末に開かれた「工事概要説明会」で、検討会参加者全員が水を止めることについては反対の意見だったようです。市民の間で、市がこうした声に応えてあらためて検討することを求める請願を市議会に提出する動きが出ています。みどりのつながり市民会議でも、情報をお知らせしていく予定です。(お)

工事に伴う用水・上水の止水状況

工事に伴う用水・上水の止水状況(3月29日工事概要説明会資料)


小平市のHPにもこの説明会の報告が掲載されました(4月27日)。当日の説明スライド(配布資料)と主な質疑応答も掲載されています。質疑応答は、市による概要のまとめで、質問や特に意見部分には省略が見られます。

〈小平市〉新堀用水(胎内堀)保全事業説明会を開催しました
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/060/060433.html?ref=rss 

○当日の説明スライド 
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/060/attached/attach_60433_2.pdf (市のHP)
説明会資料PDF

○質疑応答(市が概要をまとめ)
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/060/attached/attach_60433_3.pdf (市のHP)
質疑応答PDF

4/20、4/22「新堀用水のり面保全事業」説明会

「新堀用水のり面保全事業」説明会

「玉川上水しんぶん こだいら」で以前からお知らせしていた胎内掘の工事について、小平市が事業説明会を開きます。(参考:「玉川上水しんぶん こだいら」1号2号3号

小平市HPのこちらのページに説明会の概要が出ています。
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/oshirase/059/059975.html

市HPには「胎内堀の亀裂や剥落が見受けられるため、市では平成30年9月頃から平成31年3月頃まで保全工事を行う」と書かれていますが、3ヶ月間新堀用水の流水が止められ、分水口を同じくする小川用水、田無用水、鈴木用水、大沼田用水、野中用水でも流水が停止します。

全長41km。生態系への影響は多大です。

小平市は、今年3月の市議会で、流水を止めない場合には、貯留施設、ポンプ施設、配管設備、マンホール設備等で約3000万円程度が必要になると答弁しているのですが、これは適正な見積もりなのか。どなたか専門的知識のある方にうかがいたいです。

関心をお持ちの方、ぜひ説明会にご参加ください。会場は中央公民館ホールなので、たくさん入れます。

4/20(金)午後7時~8時
4/22(日)午前10時~11時
中央公民館ホール

説明内容
・胎内堀について
・工事概要について
・市内用水路の止水について
※各回とも同じ内容

問合せ:水と緑と公園課 042(346)9831

市のHPに事業自体の概要がわかる資料がアップされていないのですが、説明会後には公開されるのでしょうか。

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小平市HP掲載資料。赤線の区間で流水が停止します。

玉川上水ミニ観察会はじめます!

「みどりのつながり市民会議」では、月に1,2回、日曜日に小平中央公園南西入口の東鷹の橋、うさぎ橋近辺で「玉川上水保全署名」を集めています。
明日4月1日(日)は、10:00~10:30にその署名集めをした後、10:30から約1時間、玉川上水の自然のミニ観察会をします。ミニ観察会は、10:30に東鷹の橋に集合して、久右衛門橋~東鷹の橋の間の玉川上水の両岸の植物や昆虫を観察する予定です。案内は宮元伸也さんです。参加費も予約も不要です。お気軽にご参加ください。
みどりのつながり市民会議では、今後、毎月第一日曜日10:30から玉川上水のミニ観察会を始めます(小雨決行)。明日はその第一回です。10:30に東鷹の橋集合です。ぜひご参加ください!

〈報告〉11月23日(木)「郷土に残る昔のくらし」と玉川上水の保全

「郷土に残る昔のくらし」と玉川上水の保全

2017年11月23日(木)13:20-15:00 津田公民館にて

祝日でしたが、予想を上回る33名の方が参加されました。

はじめに、1978年(S53年)に小平市教育委員会が企画し、㈱東京シネビデオが制作した映画「郷土に残る昔のくらし」を鑑賞しました。映画は、250年前の江戸時代中期に建築された神山家(*1)が解体に至るプロセスと、1654年に玉川上水が開通した後、1656年から小平が開拓されていく歴史が、資料をもとに解説され、当時をしのばせるような映像も映し出されます。夢を抱いてすすきの原の未開の土地に足を踏み入れ、苦節の年月をかけて小平を緑豊かな土地に変えていった人々の息吹が伝わってきます。また、映画が制作された1978年は西武ライオンズが出来た年で、今から約40年前ですが、その頃の小平の四季を背景に当時の人々の暮らしが記録されています。着物姿での農作業風景、盆の迎え火の様子、うどんで祝う正月など、現代とは違った暮らしの姿が見えました。

上映後、映画の製作担当をされた内田和宏さんからお話をうかがいました。内田さんは「現在の小平は当時と風景が変わっているので、昔の映像は価値があるのではないか。」と話されました。制作にあたっては、1967年に市の教育委員会が発行した『郷土こだいら』という本を参考にされたそうです。撮影した場所は、開墾当時のイメージ映像は箱根の千石が原、畑の風景は千葉県等で撮影されたそうです。

参加者の方からは「映画で空から見た小平と比べ現在は緑が減っている。最後には玉川上水と学校の緑しか残らないのではないかと思う」という感想もありました。また、「映画の盆の迎え火の場所はどこ?」の質問に、内田さんは「小川寺近くの家の映像ですが、迎え火は今でもされているのでしょうか」と逆質問され、参加者が「見たことがない」と答える場面もありました。

そして、最後に主催者から、“玉川上水を保全し、今の姿を後世に残していくためにはどうしたらいいか”という問いかけがあり、「世界遺産に登録する」、「震災時に玉川上水の水を使えないか」、「市は用水路を歴史的遺産として守る計画があるが防災時の活用は考えていない」、「行政はたぬき堀(*2)の法面が地震で崩れるかもしれないと言っているが、関東大震災では橋が一ヶ所崩れただけで他は大丈夫だったと聞いている」等の意見がありました。

当日は、玉川上水ウォッチングクラブの宮元さんから、玉川上水の植物と生き物との関係についてのお話もあり、小平の自然にいろいろな面から光を当てる催しになりました。

会場

制作者の内田和宏さん

制作者の内田和宏さん

*1 神山家は、市の指定有形文化財となり、小平ふるさと村に移築されています。

*2 地中を通るトンネル状の堀のこと。小平では、小川橋上流の新堀用水が、明治時代にたぬき堀でつくられ、今も残っています。

 

11/23 映画「郷土に残る昔のくらし」と玉川上水の保全

映画「郷土に残る昔のくらし」と玉川上水の保全

「郷土に残る昔のくらし」(28分)は小平市教育委員会が1973年に企画制作した記録映画です。映画を見て、脚本・演出の内田和宏さんに当時の小平のお話を聞きます。そして、玉川上水の保全について話し合います。

日時:11/23(木祝)13:15-15:00

会場:津田公民館講座室
資料代100円
 

身近で多様ないきもの「クモ観察会」

 9月16日、小平中央公園と玉川上水周辺でクモ観察会を開催しました(地球永住計画・生活クラブ生協まち小平・みどりのつながり市民会議共催)。参加者は大人18名、子ども7名。東京蜘蛛談話会の初芝伸吾さんと新井浩司さんが講師にいらしてくださいました。

 草の上で大きな網をさっと一振りすると何種類ものクモが入っているので、観察もお話も次から次へ尽きることがありませんでした。狭い範囲にたくさんいるため、ゆっくりゆっくり移動する観察会でした。

 網を張って虫を捕らえるクモばかりでなく、巣穴を掘って入口に土を固めたふわふわの扉を付けるキシノウエトタテグモ、袋状の巣を作り、獲物が来ると巣を破って飛び出すジグモ、生け垣に水平にかけた巣の奧のトンネルにひそむコクサグモ、ほかのクモの巣を使うチリイソウロウグモなど、多様な生態が観察できました。アリグモやオナガグモのクモらしからぬ形態や動き、ビジョオニグモのユーモラスな模様とみどりのおなか、ウズグモの網のかわいいギザギザ模様など、初心者にもおもしろい要素が豊富にあり、参加者のみなさんも熱心に観察を楽しみ、あちこちで驚きの声を上げていました。質問に次々におだやかに答えてくださる講師の方たちに感謝、クモがぐんと身近ないきものになりました。

 そもそもクモに特化した観察会を開いたのは、5年前に中央公園の林で希少種のマメイタイセキグモが発見されたからことがきっかけでしたが、残念ながらこのクモには出会えませんでした。観察会終了後、林の入口で、獲物をつかまえたばかりのジョロウグモのメスと、近づく二匹のオスをじっくり観察して帰りました。

 初芝伸吾さんと新井浩司さんがまとめてくださった、クモの種類の表を添付します。(※クリックすると拡大します)

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史跡玉川上水の保全を求める署名活動

10/29(日)9時〜10時に史跡玉川上水の保全を求める署名活動を予定しておりましたが、雨天のため、中止します。

今後の予定 いずれも場所は東鷹の橋周辺(小平中央公園南西入口)

  • 11/12(日)午後2時〜3時
  • 11/26(日)午前10時〜11時(※午前11時~12時でしたが、変更しました)

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